第2章:低音を出す!
声帯の長さが関係している
声帯の長さや重さなどは、人それぞれ決まっています。長さをさらに長くすることは出来ませんので、出せる低音には限界があります。トレーニングを積んでも、出せる低音を歌でも使えるような声にしていったり、低い声をきれいに響かせるようにすることは出来ますが、ある一定以上は低音の音域を伸ばすことは出来ません。では、持っている声でどのように低音を出していけばいいか、ポイントをご説明します。
胸の方に響かせる意識をする
音というのは、低い音ほど下のほうへ、高い音ほど上の方へ行く特性があります。人間の声も同じで、低い声ほど胸の方に響き、高い音ほど鼻腔の方に響いていきます。ですので、低い音は胸の方に自然に響かせるような意識をしてみましょう。
息を混ぜない
低い声を出していくと、だんだんため息のような声になってしまう方がよくいらっしゃいますが、そうすると低い声が響きにくくなってしまいます。低い音に行っても声の中に息をあまり混ぜていかないように、声帯をピッタリと合わせる意識をして、ハッキリした声を出すような意識をしてみましょう。その時に、息を強くはき過ぎないように注意してみてください。
しゃべるような意識をする
普段落ち着いてしゃべっている時は、結構低めの声でしゃべっているものです。低めの音域で歌う時は、無理に歌おうと意識しすぎず、自分が落ち着いてしゃべっている時のような感覚にしてみてください。自然と低い音域が出せるようになると思います。