第1章:好きなアーティストを見つけよう
上手いと思う要素は?
漠然と「歌がうまくなりたい」と思う方はたくさんいらっしゃると思います。では、「歌がうまい人」というのは例えば誰でしょうか?それは、人それぞれ感じ方が違うと思います。歌がうまくなりたいと思うのであれば、あなたが好きなアーティストや、うまいと思うアーティストの歌い方を研究してみてください。うまいと思う要素はなんですか?声量、ピッチの正確さ、リズム感の良さ、声域の広さ、表現力、声質など、色々あると思います。何を持ってしてうまいと感じるのか、そしてそれに対して自分に足りないものは何なのか、何をすればそこに近付けるのか、自分自身で見つけていきましょう。歌がうまい人が誰なのか自分でよく分からない人は、一般的に歌唱力があるとされているアーティストの曲を片っ端から聴いて、自分がピンと来るアーティストを探してみましょう。
「まねる」ことで身に付く
よく、「人の歌い方をマネするのは嫌だ!」と言う方がいらっしゃいます。オリジナリティーや個性を持つためにも、それはとても重要な意識だと思います。モノマネになってしまってはアーティストとは言いにくいですからね。ただ、既存のアーティストから色々なことを学ぶことが出来ます。「学ぶ」と言う言葉の語源は「まねる」と同じだと言われています。物事を学んでいくためには、まねて身につけていくということも必要になってきます。声や歌い方をモノマネする必要はありません。自分の好きなアーティストやうまいと思うアーティストの、発声、ブレス、テクニック、表現など、色々な要素を学んで行きましょう。